卒業シーズンは、別れの寂しさや新しい未来への期待など、様々な思いを巡らせる季節ですね。
特に卒業式は、生徒の皆さん、先生方、保護者の方など、式に参加する全員が正装をして、厳かに式が執り行われる節目の行事です。学校で取り組んできたことの集大成として、卒業証書を受け取る瞬間は感慨もひとしおです。
本記事ではそんな卒業式の重要な場面でもある、卒業証書授与の渡す側・受け取る側の作法についてお伝えします。
■目次
- 渡し方・受け取り方に作法はあるの?
- 渡し方で気を付けたいこと
- 受け取り方で気を付けたいこと
- まとめ
卒業証書の渡し方・受け取り方に作法はあるの?
結論から申しますと「卒業証書の渡し方・受け取り方」は全国共通の作法が定められているわけではありません。しかし、動きにバラつきがあると式典が緩んだ雰囲気になってしまいますよね。締まりのある卒業式を行うために、各学校で例年行われている作法を、卒業証書を渡す担当者、貰う生徒に正確に伝えて練習することが重要です。
一方で、前年の担当者が情報を引き継がずに異動してしまったなど、作法の再整理が必要となる場合も多くあります。本記事では、ベースとなる一般的な流れをご紹介しているので、ぜひご参考にして下さい。
卒業証書の渡し方
卒業証書を渡す流れ
- プレゼンター(証書を渡す人)は、介添人から賞状盆に載っている証書を受け取る。
- 卒業生と合わせて礼をする。
- 卒業証書を読み上げる。
- 卒業証書の向きを変え、両手で持って卒業生に渡す。
- 卒業生と合わせて礼をする。
特に気を付けたい点としては、「3. 卒業証書を読み上げる」です。
子どもたちの晴れ舞台ですので、読み上げる際に名前の読み間違いには気を付けましょう。
卒業証書とは別にふりがな名簿を持参する、または事前に付箋に読み方を書いて貼っておく等、読み間違えを防止する工夫はしておくと良いでしょう。
ちなみに弊社では、名前のフリガナも卒業証書に印刷するオプションもご用意しております。
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卒業証書の受け取り方
卒業証書受取りの流れ
- プレゼンター(証書を渡す人)の前に進む。
- プレゼンター(証書を渡す人)に向かって、礼をする。
- プレゼンター(証書を渡す人)が卒業証書を差し出したら、一歩前へ進む。
- 卒業証書を両手で受け取る。
- 卒業証書を目の高さに上げ、頭を下げる。
- 一歩下がる。
- 卒業証書を脇に抱える。
- プレゼンター(証書を渡す人)に向かって、礼をする。
細かい動きについて、詳しく見ていきましょう。
■「3. 一歩前へ進む」、「4. 卒業証書を受け取る」について
どちらの足から一歩出すのか、どちらの手から受け取るのか、悩まれるかと思います。
実は、左右どちらから動かすかについては、特に決まった作法はないようです。例年使用している指示書があれば、それに従うとよいでしょう。
おおよその学校では、一歩進むとき、下がるときは【左足→右足】、証書を受け取るときは【左手→右手】が多いようです。
■「5. 卒業証書を目の高さに差し上げ、頭を下げる」について
証書をくれる人に下げるというよりは、証書に対して頭を下げるようにするとよいでしょう。
ただ、こちらについては学校によって、厳密に取り入れていない場合も多いようです。
■「7. 卒業証書を脇に抱える」について
左脇なのか右脇なのか、特に決まりはありません。学校側の配慮で、“保護者の方に見えるように”という理由で、生徒の動きに合わせてどちらの脇に抱えるか決めている場合もあるようです。
上記のように、学校ごとに動き方に差異はあるようですが、気を付けたいポイントとしては、”ゆっくり動く”ということです。どうしても緊張のせいで動きが早くなってしまいがちです。
しかし、自分のがんばってきた成果として卒業証書を受け取るわけですから、その時間を噛みしめて、堂々と、丁寧に行ってほしいと思います。
まとめ
本記事では、卒業証書の渡し方と受け取り方についてお伝えしました。
先生、生徒の皆様はもちろん、保護者の方にとっても感慨深い時間の卒業証書授与式です。ここまで大きく育ったこと、学業の節目を迎えたことに感謝をして、式場にいる皆様が幸福に包まれますように、少しでも皆様のお役に立てたなら嬉しく思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。